転職に悩んだ時に読むブログ

人事コンサルとして数千社の人事担当にお会いし、現在は東証一部上場で人事担当をしています。かつ、転職サイト・口コミサイトを見ることが日課の僕が後悔のない転職に関する情報をあげていきます。

どうすれば伝わるのか、人事採用担当にウケる職務経歴書の作り方

こんばんは、この時期は僕がいる人事チームはゆっくりとしているものの、隣の採用チームは大忙しです。

まだ時期的に余裕がありますが、要は2019年の新卒就活生の囲い込みが始まっているらしく。ターゲットとしている大学の学生へのアプローチが甘いとかで、責任者がピリピリしていました。

ある種季節ものの新卒採用と比べて、中途採用は①部門編成が変わった時の発生ベース②退職者の補充といくつかケースがあるために、通年で行っている会社も多いです。

弊社も従業員が数万人規模の組織ですので、随時募集をし(退職率はそんなに高くないですよ、たぶん。笑)、通年で中途採用を行っています。

昨日はその入り口となる「履歴書や職務経歴書は手書きがいいのか、PCが良いのか」について記載をしました。

あそこで述べたものが全てのケースではないという予防線を張りつつも、本日のテーマは手書きでもPCでも必要となってくる「そもそもの職務経歴書の作り方」を書きます。※履歴書の書き方を載せないのは、ほぼほぼフォーマットが決まっているので差別化が図れないためです。

逆を言えば、職務経歴書は差別化が図れるので、応募者のレベル間に差が出るとそう認識をしてください。

 

まず職務経歴書に載せる要点を書きますね。

 

  1. 事業概要
  2. 企業規模
  3. 職務内容
  4. どのような成果を出したのか
  5. 得たスキル・強み

主にこれが構成になります。

一つずつ説明をします。まず事業概要は今、貴方が所属している組織の業態です。例えばアップル社であればインターネット関連商品、デジタル家電商品、ソフトウェア製品の開発・販売になるでしょうか(wikiより)。

企業規模は従業員数及び、支社・支店・拠点数を記載します。ここまではほぼほぼ定型なので、差別化がはかりにくい項目です。大事になってくるのが職務内容成果と得たスキル・強みです。

正確に言うと、これらを持ち合わせていることが大事というわけではなく、それらをどのように表現するのかを考えて作成してください。具体的に述べますね。

 

3.職務内容

こちらですが、前段にわかりやすい表現で例をあげて自分の仕事を端的に述べてください。いくつか例を記載しますね。

 

⇒人事コンサル業界にて、営業職に従事。HR領域にまつわるヒューマンリソースの最適化を目指し、セレクション型のアセスメントを軸に人事制度の構築までを手掛ける。

 

⇒「私は人事コンサルの業界で営業職として働いていました。能力開発分野において、クライアントにとって最適な人材育成施策の構築を目指し、研修だけではなく人事制度の構築まで行っていました。

こんなイメージです。

僕の場合は応募する企業が古い日系企業なら前者、新しい企業であれば後者のような少し柔らかい表現に変えていましたね。

 

前段が終わると次に自分の仕事の棚卸。ここでは組織の中で自分がどのような立ち位置だったのか、役職を経験しているならその経験を、一般として働いていたならば、プレイヤーとしてどんな仕事・内容に関わったのかを記載するとよいです。

ポイントとしては、マネジメント経験があるならば必ず記載してください。マネジメント経験とは必ずしも管理職だけを指すのではなく、後輩指導・メンターを担当したなどでも良いです。

なぜならば、マネジメント経験は企業がほぼほぼ惹かれるポイントだから。いい加減な人には人の育成を任せたくないですよね?そこで一つの安心感を採用担当が得る意味合いもあります。

次に仕事の成果。これは営業であれば直近5年間ほどの売り上げや達成率や表彰歴、もっと踏み込むと営業何人中何番目くらいの達成率だったのかなどを、それぞれの年次で記載するとよいです。

また瞬間打率が高いタイプよりも、その継続性と再現性が肝となるので、継続性と再現性を意識して仕事をしていた点、その為に意識や努力をした点を記載すると具体的でわかりやすいです。成果については出来るだけ数値化できるように書いてください。「頑張りました!」だけ書いても「何をどうすれば頑張ったと言えるのか」がわからないと何とも言えないので、その意味で営業何人中、何番目の売り上げだったのかだとかのエビデンスが欲しくなるわけです。

逆に例えば内勤の仕事ですと、成果って伝えずらいですよね・・・わかります。こんな時は「KPIをどう定めたのか」から組み立てるとストーリーが立てやすいです。

例えば

・業務改善を行うというミッションがあった時に、そもそもの成果を上司と相談した家で、ペーパーレスを現状よりも10%削減するというKPIを定めた。

・そのKPIを達成するために必要部署を巻き込み、述べ〇〇ヶ月かけ、△△の取り組みを行った。

・結果、〇〇ヶ月後には13%のペーパーレスに成功し、部門の経費を年間〇%削減することに成功した。

 

などなど。定量化出来ないミッションが多い内勤でもそのまま書くのではなく、なるべく数字を盛ることで客観性が増します。

その時に同じような取り組み(この例ならペーパーレス)を行った企業の削減率をいくつか調べることで、その到達難易度なども伝えることができますよね。

 

最後に5の得たスキルと強みですが、それらの職務内容と成果を出すプロセスで、どのようなスキルを培ったのかを書いておくと、ストーリーの繋がりとしてわかりやすいです。

おススメは対人スキルと思考スキルをそれぞれ2個ないし、3個ずつ上げるとわかりやすいです。対人スキルは例えば協調性、柔軟性、主体性など、思考スキルは論理性、戦略性、類推力などです。

これらを見出しにし、そのスキルが職務経験のどんな場面で開花したのか、使う中で磨かれていったのかを記載し、こういったスキルがあるので今回の募集職種に活かせると感じたという構成にすると、採用担当者の納得感は大幅に増します。

と、ざっと書きましたが本来はここだけで5つくらいの記事を書きたいです。それくらい大事なことですので、改めて後日記載をしますね。